お茶室

名残りを楽しむ

名残りを楽しむ

皆様、こんにちは

10月は、5月から始まった風炉の最後「名残りの季節」を全国のお友達と一緒に楽しませていただきました。

毎年、5月に摘み取った新茶の葉を茶壷で保管し、11月の炉開きに合わせて「口切り」を行います。その熟成させたお茶を開封して、一年かけていただきます。10月は、その残り少ないお茶や風炉最後の季節を名残り惜しいということで「名残りの季節」と呼ばれています。

だんだん火が恋しくなる頃に、お客様に風炉釜を近づけ、水指を遠ざけて置く「中置 (なかおき)」のお点前でもてなします。風炉釜を真ん中に置き、水指はいつもと反対側に置くので細水指を使います。

 

名残りの季節に金継ぎしたお道具も使えます。割れた部分を漆で止め、金で表面を保護します。

壊れたものをすぐに処分し、買い替える今とは違い、昔は、全て一点もので、壊れても修繕し大切に使われました。金継ぎもそんな日本人の「物を大切にする」心のあらわれだと思います。

 

名残りの季節は、そのとき咲いている色んなお花をいっぱい生けて、名残りを楽しみます。先日の京都のお花は、ススキ、ミズヒキソウ、ホトトギス、シュウメイギク、ノギク、フジバカマ、コウヤボウキ。

季節によってお花や使う道具や配置をかえて、お客様に心地よく楽しんでいただけるよう準備してお迎えします。

美しい季節の移り変わりと共に、自然の恵みをいただき、今日の命に感謝いたします。

神様にいっぱいいっぱい感謝です。

 

京都、大分のお茶室で一緒にお稽古しているお友達

 

浜松、金沢からZoomで一緒にお稽古しているお友達

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