お茶室

葉月の絞り茶巾

葉月の絞り茶巾

皆様、こんにちは

先日「風炉の絞り茶巾はどうするの?」
とご質問をいただきました。

「絞り茶巾?」と思われる方もあるのでは…

通常、水屋でキチンとたたんだ茶巾を茶碗に準備します。
絞り茶巾は、水屋で絞りかけの茶巾を茶碗に準備し、お点前中に客の前で茶巾をたたみ直します。

今回「風炉の絞り茶巾は?」と聞かれたのは「炉の絞り茶巾」もあるからです。

その違いは、たたみ直すタイミングが違います。
タイミングを覚えるより「なぜ絞り茶巾をするのか?」を知ってもらえると嬉しいです。

 

【 風炉の季節、5月〜立冬 ( 11月初め) 】
暑い8月頃に茶碗を冷ますため、茶筅とおじのあと湯をすててからたたみ直します。
① 茶筅とおじをし、茶碗の湯をすてます。
② 釜の蓋の上にある茶巾を取り、たたみ直します。
③ たたんだ茶巾は茶碗に入れ、茶碗をふきます。

 

【 炉の季節、11月〜立夏 (5月初め) 】
寒い2月頃に茶碗を温めるため、茶筅とおじの途中で茶碗に湯が入った状態でたたみ直します。
① 茶碗に湯を入れ、茶筅を一回まわしたところで止めます。
② 釜の蓋の上にある茶巾を取り、たたみ直します。
③ たたんだ茶巾は釜の蓋に戻し、茶筅を見るところから茶筅とおじをつづけます。

 

平茶碗や筒茶碗でなくても絞り茶巾はできますが
季節によってお道具やお点前を変えるのは
美味しい一服を楽しんでいただきたいからです。

季節を感じながら、どうぞ一服お楽しみください。

🌻【姫路のお稽古】
毎月第2土曜日、10時~17時の間で
ご都合の良い時間にご参加ください
お待ちしております m(__)m

神様にいっぱいいっぱい感謝です。

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