お茶室

茶は日常なり

姫路のお茶室 (10月2日)

皆様、こんにちは

今回、初めて「魂と心のお茶室(座学編)」を開催させていただきました。

「日頃のお稽古やお茶室では、なかなかまとめて聞けていない茶道を通しての『おもてなしの心』や、『人を大切にする心』などをたっぷり聞きたい。一緒に価値観を学びたい」とお友達からご要望があり、「魂と心のお茶室」冊子を見ながら、お話させていただきました。

「魂と心のお茶室」では、季節を感じながら、心静かに、亭主は客を、客は亭主を、お互いに思いやり、喜びを分かち合う「一期一会」を楽しんでいただきます。お稽古を重ね、相手を思いやり、お道具を活かし大切にする心を育てます。

人を大切に、物を大切にする心が「おもてなしの心」であり、日常に生かされることが何よりも大切です。

 

後半は、略点前 (りゃくてまえ)で一服楽しんでいただきました。略点前は、お盆を使った簡略なお点前のことで、お盆点 (おぼんだて)とも言います。釜がなくても鉄瓶やポットでお湯を沸かし、お盆に茶杓、茶筅、茶巾を仕組んだ茶碗と茶器を準備しておけば、自宅でもお茶を点て楽しんでいただけます。

 

一人ずつお茶を点て、お友達にお出しするお稽古をしました。「使ったお道具は元の場所に戻す」ことを意識して、お茶を点ててもらいました。これは、お茶室のお点前でも同じですが、お道具が置かれる場所には、それぞれ意味があります。それは、次の動きを邪魔しないためです。だから、お点前には無駄な動きがなく、とても美しいです。

「元に戻す」ことは、子供の頃からよく言われていることです。戻し忘れ、次に使うときに探し回ったことは誰もがあると思います。元に戻せない理由は、見ているようで見ていなかったり、自分の思い込みで間違っていたり、色々あります。同じことを繰り返すお稽古は、手順だけを覚えるのか、その意味を楽しむのかで全然違ってきます。これは、お茶だけでなく、日常でも同じことです。

「茶は日常なり」 お友達と一緒にお茶を楽しむようになり、より素直にそう思います。

 

写真のお花は、10月7日の公民館「おとなの茶の湯」の茶花です。お花は、ススキ、ホトトギス、オグルマソウ、シュウカイドウ、白フジバカマ、白キキョウ。自然の美しさ、自然の恵みに心より感謝です m(__)m

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